サッカー(チーム紹介)

マテュー・クタデュール

現在2位に付ける復権の古豪ASモナコ。今夏移籍の目玉であるマテュー・クタデュールを。元は松井大輔の同僚として知名度は高いですね。

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ちょっと珍しい写真を。拾い物なので意味がわかりません。


1986年3月20日、ルマン生まれ。170cmのプロフィールですが顔が小さいため165くらいに見えます。実際170はないだろうと思います。豊崎愛生より小さい確率大。

身体は小さいがデビュー当時はボール奪取担当のレキュペラテュールとしてプレー。A代表経験はないですが、各年代の代表では常連でした。

タックルが非常に上手い選手。滑り込んでボールを奪うと、ちゃんとルーズボールが味方の前に流れる「タックルもパスの一種」という教科書を実践するようなスライディングを見せます。発言はあまり見ませんが、プレーからは極めて勝気な気性を感じさせます。

元々守備的な選手だったのがロマリッチ移籍の頃から攻守両面を見るルラユール(リンクマン)になり、彼の展開力は昨季序盤戦の好調の主役でした。

ユース上がりのためかかなり給料は安かったようで、モナコ移籍でクラブ間の交渉がこじれた頃、ルマンの契約延長の打診に対して「L2のバックアッパーに払うような額で何を交渉するつもりなのか」と、彼の代理人が過激な口調で批判していました。

現在のモナコではトップ下を担当。とは言ってもロングカウンター主体のチームなのでグルキュフやピャニッチのようなぐいぐいと得点を狙うタイプではなく、展開力があって少し守備負担の軽いCHと言った感じです。実際に守備のタスクもかなり行っています。

グルキュフは同年齢とあってそれなりにライバル意識もあるでしょうし、ボルドーを相手に戦える戦力と勢いを持っているという事で一泡吹かせようともくろんでいるかもしれません。

ジェレミー・ジャノ

週末に行われるローヌ・ダービー。ASSEの守護神ジェレミー・ジャノを紹介。

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1977年10月11日生まれ。実は当初生まれた地であるヴァランシエンヌのユースに入っています。しかし途中でASSEに移り、以降サンテティエンヌ一筋。

公称176cmですが実は174cm、GKのサイズではないです。後頭部のタトゥーは格闘家のヴァンダレイ・シウヴァにあやかったものである事は日本でも知られたエピソード。ロリス同様左利き。1996年にデビューした後、02-03シーズンから正GKに就いています。

最大の武器はその異常なまでの反応速度。近距離で点で合わせて来るシュートを弾くスピードは常人の域を逸しており、好調時には「こいつNTじゃないか」と本気で思えてきます。その代わりポジショニングはあまりよくなく、判断ミスを超反応で取り戻すタイプです。失点が重なる時はこのポジショニングの甘さを衝かれ無理に飛んで弾いたボールを押し込まれるケースが多い。

見た目通りの過激な性格で、GKというポジションに誇りを持ち、「俺はフットボーラーじゃない、ゴールキーパーだ」という名言を吐いています。また、リヨンに対するライバル意識も異常に高く、ダービーでは普段以上に燃えます。
リヨンは街は暖かいが人は冷たい。サンテティエンヌと逆の街だ」と挑発した事も。

ASSEでの先輩であるグレゴリー・クペは彼の技術を非常に高く評価していて、リヨン時代から「彼は代表に入るに相応しいレベルにある」と発言しています。
守備陣の不安定なこのチームがゴミス、リチャと対抗するには彼の奮戦が不可欠、逆にリヨンとしてはポジショニングの悪さを衝けるセットプレーが鍵。ジョフロワ=ギシャールでは彼のパフォーマンスにも注目です。

プスカシュ・フェレンツ・スタジアム

今日のCLはデブレツェンではなく、首都ブタペストで行われます。なぜかと思ったらホームスタジアムが小さすぎてCL開催基準を満たしていないから、らしい。
そしてその代替会場となるのがハンガリー国立競技場スタディオン・プスカシュ・フェレンツ。

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OLが用意したこの夜の写真が一番美しい。

ブタペストにある多目的競技場で収容人員は41500人。1955年には104,000人を収容した事もありますが、現在は避難経路の確保などからこの人数に減らされています。写真で判るとおり、陸上のトラックなどもあってサッカースタジアムとしては「嬉しくない」構造になっています。

ネーミングは言うまでもなくハンガリーサッカー史上最高のフットボーラー、プスカシュから。2001年からこの名称が使われているそうです。

ところでハンガリーはW杯予選でスウェーデンと同組、と言うわけでここでは一足早く9月5日にキムがW杯予選を戦っています。試合は残り5秒でイブラがゴールを決めて勝っているので、キムにすれば縁起はいいスタジアムです。

フランスでは今夜のスタメンに関し、ゴブを左に回しクレールを右WGで先発させる説(Francefootball)とゴブ右、タフェル左説(L'EQUIPE)が出ています。ピュエル監督の決断は、いかに?

※英語資料だと69000人と出てきますが、ハンガリー資料では41500人。UEFAによる国際サッカー試合開催時が41500人として登録されているとの事です。なんだそれ。

アルベルト・“ティノ”コスタ

マルセイユには負けてしまいましたが、ここまで予想外の健闘でリーグ序盤を盛り上げているモンペリエの心臓、アルゼンチンのティノ・コスタです。



本名アルベルト・ファクンド・コスタ。1985年1月8日、ブエノスアイレス生まれ。左利きの攻撃的CH、或いはトップ下の選手です。

17歳まではアルゼンチンのテラッツァというクラブにいましたが、ここでどんな心境の変化かカリブ海の仏領クアドラループのバステールと言うクラブに入団。この小さな島での活躍から4部のRCFパリが本土に連れて来ました。アルゼンチンでトップリーグを経験しないままフランスに来た珍しい経歴の選手です。その後4年間4部、3部のクラブでプレーした後、昨年モンペリエで始めてのリーグ2(プロリーグ)挑戦で昇格の原動力となりました。今年契約を2013年まで延長しています。

通しで見た試合はまだ一試合で後はマルチで時折映される場面を見る程度ですが、左足からの正確なキックが最大の武器。FKも上手いですがPK職人でもあるらしく、今シーズン既に2つのPKを決めています。ドリブルはアルゼンチンらしい緩急で躱すタイプ、ただそんなにスピードはないのであくまでもオプション程度。

カードコレクターと言う話も聞きますがチームの中心メンバーとして少し頼りないFWの分まで奮闘が期待されます。

ちなみにフランスでは“ティノ”のニックネームが完全に定着していて、wikipediaフランス語版はAlberto CostaではなくTino Costaで項が立てられています。なぜティノなのかはちょっと判りませんでした。

ボルドー?le gagnant

ラストは王者ボルドー。ノルマは連覇にあらず、CLでのサプライズ。



〔Departs〕
スレイマン・ディアワラ(→マルセイユ)
ガブリエル・オベルタン(→マンチェスターU)
マテュー・ヴァルヴェルド(→ブローニュ)
ピエール・デュカス(→ロリアン)
etc...

〔Arrivees〕
セドリック・カラッソ(←TFC〕
ミカエル・シアニ(←ロリアン)
ヤロスラフ・プラシル(←オサスナ) 続きを読む

リヨン?Retour de champion

続いては堕ちた王者リヨン。復活のシナリオを読み解いていきましょう。



〔Departs〕
ジュニーニョ・ペルナンブカーノ(→アル・ガラファ)
カリム・ベンゼマ(→レアルマドリー)
カデル・ケイタ(→ガラタサライ)
サンディ・パイヨ(→グルノーブル)
ファビオ・グロッソ(→ユベントス)
etc...

〔Arrivees〕
リサンドロ・ロペス(←ポルト)
ミシェル・バストス(←リール)
アリ・シソコ(←ポルト)
バフェ・ゴミス(←ASSE)
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マルセイユ?Droit au but

4節まで終了した時点で、リヨンとボルドーは4試合、マルセイユは3試合観ました。今週はAマッチウィークで試合もないので、上位3チームの補強と戦術を確認しておきたいと思います。PSGは1試合しか観ていないのでパス。

まずは現在5位、マルセイユから。現在のベーシックシステムはこうなっています。



〔Depart〕
ロリク・サナ(→サンダランド)
カリム・ジアニ(→ヴォルフスブルグ)
ママドゥ・サマサ(→VAFC)
ボロ・ゼンデン(Fin de contrat)
モデスト・エンバミ(Fin de contrat)
etc...

〔Arrivees〕
ルチョ・ゴンザレス(←ポルト)
スレイマン・ディアワラ(←ボルドー)
ステファン・エンビア(←レンヌ)
エドゥワール・シセ(←ベシクタシュ)
フェルナンド・モリエンテス(←バレンシア)
ガブリエル・エインセ(←レアルマドリー)
etc... 続きを読む

小さな奇跡

09-10シーズンまだ3試合ですが、順位表は早くも4強がトップ4に集まり、リーグの二極化の波がフランスにもやってきた感があります。個人的には昨季CL挑戦したチームが今季残留に苦しむ混沌としたリーグ1が好きなのですが、優勝争いするチームのレベルが高まるのは悪い事ではない。プレミアのように完全に固定されてしまうと興をそがれると思いますけどね。

しかし、5位以下はまだ混戦。ボトム3は内容的にも厳しい事になっていますが、その3クラブ含めていくらでも順位は上下しそうです。

しかし、そんな中でも意外すぎる結果を出しているクラブが一つ。U.S.ブーローニュ。名前の通りブーローニュに本拠を置く昇格チームです。

設立自体は19世紀まで遡るのに1979年に3部落ちして以降はプロ資格も剥奪されたまま落ち続け、2007年に再び2部に昇格するまで28年間も下野(と言うのもおかしいけど)していました。

昨季2部でも全くのノーマークから気がつくと優勝争いしていて、後半失速したものの最後の最後で再加速して3位でフィニッシュ、驚きの昇格となりました。

その監督の手腕が狙われ、何の前触れもなくフィリップ・モンテニエ監督がVAFCに引き抜かれると言うダメージも受けたりしています。

スタジアムなんて元々8700人くらいしか入らなかったものを、L1の規定である15000人収容に予定を前倒しで突貫工事するドタバタぶり。年間予算はリチャの移籍金より少ない2100万ユーロ。ダントツの貧乏クラブです。

金がないので補強も控えめ。ユース上がりで出場機会がないまま契約を切られた若手が中心。これは30代中心に獲得していった昨季のグルノーブルと真逆。GKにボルドーの第二GKだったヴァルヴェルド、中盤にナント一筋の34歳、ダ・ロシャを獲得したのが例外的な1部での修羅場を知る選手。
エースはFWのグレゴリー・ティル。29歳でリーグ1初挑戦という遅咲き。でも地元では人気もあって信頼されているらしい。2005年に4部、2007年に3部、2009年に2部の得点王になっていて、地元では「スティーヴ・サヴィダンの再来」とも。

初戦こそエンブレムのそっくりなレンヌに3-0で完敗したものの、2節でグルノーブル、3節でASSEとローヌ地方のクラブを連続撃破、勝ち点6で7位につけています。2節で初勝利した後のロッカールームは優勝したような騒ぎで、勝利に飢えた者の強さを感じます。

チーム全体が若すぎるので後半に不安を抱えますが、リーグをかき回して面白くして欲しいものです。

アンデルレヒト

アンデルレヒトの現状の主力がようわからない……と思っていたら、L'EQUIPEが紹介記事を組んでいました。ラッキー。

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GK
シルヴィオ・プロト。2004年からベルギー代表にも選出され、一時はバルセロナからのオファーもあったという選手。2006年に膝靭帯を切りしばらく回り道しましたが安定感や読みの鋭さには定評あり、との事です。フランスでもPSGやリールが何度かリストアップしていて、その実力はフランスでも注目されているとの事。今季はリーグ3試合で2失点とまずまずの実績。




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DF
監督のアリエル・ヤコブはほぼDFを固定しています。右にはポーランド代表のワシレフスキー。ハンガリー代表44キャップのユハスとデシャヒトのCBが中央を固めています。左ラテラルとウィングを兼任する元アヤックスのヴァンダムの左サイドは攻撃面でもかなりの迫力があるようです。






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MF
チームの中心となるのがチェコ代表のポラーク。ニュルンベルグに2年在籍した元ブンデスリーガ。チェコ代表として47キャップを誇ります。その役割は中盤の底でのフィルター役。どうやらガラーセクの後継者、でしょうか。
トップ下にはトム・デ・ステルと言う予備予選ですでに2得点の選手。彼が攻撃をオーガナイズします。




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FW&WG
ブスファとビグリアはどちらも優秀なドリブラーにしてアシスト能力に長けた選手だとの事です。どちらも重心の低いドリブルが特徴。二人で今季既に4得点4アシストの大暴れをしています。ちなみにビグリア、フランスでは169cmと紹介されているが公式では178。謎です。
そしてエースストライカーはスアレス。21歳のアルゼンチン選手。チャンスメークに長けた選手、と紹介されています。





フィジカルに優れた守備に南米のテクニカルな選手を揃えた攻撃を融合させ、チームを再生させようとしているアンデルレヒト。油断は出来ない相手です。

新戦力紹介 ライバル編

リーグ1開幕直前、昨日まではリヨンの新戦力を紹介しましたが、今日はリーグ1他クラブの新戦力を紹介したいと思います。

1)ルチョ・ゴンザレス(マルセイユ)
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